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創業から3年が経ち、ありがたいことに仕事のご依頼も安定していただけるようになっていた2013年11月のことです。
ある日、知人を通じて20代前半の男性からご相談がありました。
服屋さんを始めたいので、店舗設計とグラフィックデザインをお願いしたいという内容でした。 彼はもともとネット通販で事業を展開しており、すでに軌道に乗っており、さらに実店舗を構えたいというタイミングでの依頼でした。
紹介者の話ぶりもあって、「若いのにやり手だな、自分も負けていられない!」と意気込み、その場で快諾しました。
ただ、この時、しっかり契約や条件を取り決めるべきだったと、後で痛感することになります。
物件調査から東京での参考店舗視察まで、やりたい表現を形にできるとワクワクしながら進めたことを今でも鮮明に覚えています。
図面の確認や仕様の打ち合わせも順調に進み、工事もお取引先業者を通じてスタートしました。
しかし、店舗引き渡し翌日、一本の電話が入ります。
「内装が気に入らないので料金は支払えません」との申し立てでした。
その結果、100万円弱の費用が未払いとなり、請求を重ねても応じてもらえませんでした。
当時は怒りや自分の不甲斐なさに打ちのめされ、「人は100万円でも人生の終わりを考えてしまうんだ」と実感しました。
この経験から、契約の重要性や確認の徹底を学びました。
また、困難を乗り越えた後も信頼して支えてくれる社員や仲間の存在に気付けたことは、大きな財産です。
今では笑い話として語れるようになりましたが、当時の苦しさは決して忘れません。 この経験を糧に、同じ過ちを二度と繰り返さないと心に誓いました。
それでは、また次の思い出でお会いしましょう。 オカダユウ